テレビ会議専用機の基礎知識
テレビ会議専用機でできること
(1)主な機能
テレビ会議専用機を利用すると遠隔地とのテレビ会議が行えます。映像と音声のやりとりはすべての機器で標準対応している機能です。PCの資料を共有しながら会議ができる機能も多くの機器で対応していますが、標準で対応しているものと対応がオプションのものがあります。
(2)基本操作
基本的な操作は専用のリモコンで行います。
(3)カメラ機能
カメラは首ふり、ズームにほぼすべての機器が対応しています。話者を大きく映し出したり、会議室全体を表示させたりできます。
(4)マイク機能
集音能力の高いマイクを中心において部屋全体の音声を拾います。こちら側でナイショ話をしたいときはマイクをオフにすることも簡単にできます。
テレビ会議専用機の構成
テレビ会議システムとしては本体、カメラ、マイク、リモコンのセットになっているものがほとんどです。本体とカメラが一体になっているモデルもあります。映像/音声は外部のモニタ(液晶テレビやプロジェクタなど)に出力して利用する場合がほとんどです。
他に必要なもの
外部モニタおよび通信回線が必須になります。通信回線はIP方式の回線が一般的で、社内のNW回線やインターネット回線等を利用することが多いです。
会議の実施方法
外2拠点での利用の場合には電話と同じようにどちらかが相手を呼び出してつないで使います。相手先はアドレス帳に登録しておいてそこから選択する利用方法が簡単なので一般的です。手動で相手のIPアドレス等を指定して呼び出すこともできます。 呼び出される側は基本的に着信を待っていればOKです。
2拠点会議と多地点会議
テレビ会議は3拠点以上同時に参加する多地点会議も可能です。ただし、そのためには多地点会議を行うための機器が必要です。拠点数が少ない場合には多地点接続機能をオプションで追加している機器を親機として他の拠点とつなぐことにより多地点間の会議が可能です。ただしこのような機能は同時4拠点や6拠点 等 (機種により異なります) に限られるのでそれ以上の拠点での会議が必要な場合には専用の多地点接続装置というサーバを用意し、そちらに各拠点から接続して会議を開催します。
資料共有
映像と音声のみではなくPCの資料を相手に送りながら会議をする機能があります。以前の機種ではオプションになっていることが多く、別途資料送信用のボックス(PolycomのVSXシリーズではVisualConcert、SonyのPCSシリーズではデータソリューションボックスなど)を接続して利用します。
ISDN回線の利用
ISDN回線を利用してテレビ会議を利用することが可能です。オプションとなっていることがほとんどで、専用のボックスを接続して利用可能です。複数のISDN回線を束ねて利用することも可能で、機種によって3回線を束ねて最大384kbpsや4回線を束ねて最大512kbpsといった通信速度での利用が可能です。
異なる機器間での利用
ITU-T H.323という規格に対応した機器であればメーカーが異なっても基本的には接続が可能です。当店では基本的にH.323対応の機器を取り扱いしています。