Polycom HDXシリーズの選び方
HDXシリーズはPolycom社初のHD対応のテレビ会議システムで、 2006年にハイエンド機であるHDX9000が発売されました。
その後ミッドレンジのHDX8000/HDX7000、エントリーモデルのHDX6000やデスクトップモデルのHDX4000/HDX4500と幅広いラインナップを展開し、2016年まで販売されていました。
日本でも多くのユーザーに利用され、現在でもまだまだ現役でたくさんの機器が利用されています。
どれを選んだらよいのでしょうか?
ラインナップからどれを選んだらよいかわかりにくいかもしれません。
おおまかな特徴と選択のポイントをご案内します。
ルーム利用タイプ
会議室で複数人が参加して利用するのに適したモデルです。
基本的に拡張性によってモデルが分かれています。
HDX9000 | HDX8000 | HDX7000 | HDX6000 | |
---|---|---|---|---|
主な対象 | 広い会議室 | 広い会議室 | 中程度の会議室 | 小規模の会議室 |
接続可能な マイク数 |
4 | 3 | 2 | 1 |
接続可能な カメラ数 |
2 | 2 | 1 | 1 |
多地点機能 (オプション) |
最大8拠点 | 最大4拠点 | 最大4拠点 | ― |
モニタとの 接続方法 |
DVI接続(映像・音声別) | DVI接続(映像・音声別) | DVI接続(映像・音声別) | HDMI接続 |
デスクトップタイプ
モニタと本体、カメラがセットになったタイプです。コンパクトなので1〜3名程度の参加者の拠点に向いています。
HDX4000とHDX4500の2モデルありますが、HDX4000は20インチモニタ、HDX4500は24インチモニタなので、移動して利用する可能性があればHDX4000の方がいいかもしれません。
オプションの有無は?
多地点内蔵オプション
標準のモデルは1対1での接続の機能しかないため、3拠点以上の拠点で会議をする場合には多地点接続のための機能が必要になります。
多拠点を接続するための専用の機器もありますが、HDXシリーズの多地点機能オプションを追加すると4拠点から8拠点の会議を実施することができます。
この機能は参加しているうちの1台にオプションが入っていればいいので、お手軽に利用できます。
資料共有オプション
HDXシリーズの初期には手元のパソコンの画面を相手に表示しながら会議を行うには資料共有のオプションが必要でしたが、後に標準機能になりました。
当店で扱いの商品にはすべてこの機能がついています。
HDXシリーズラインナップ 一気紹介
ルーム利用タイプ
HDX7000 HD
- HDXの標準モデル
- マイクを2個まで追加可能
HDXシリーズのスタンダード機です。
マイクは2個まで接続できますので幅広い会議室で利用できます。
モニタ用の端子はDVI端子ですが、変換ケーブルによってHDMI端子やVGA端子のモニタに接続可能です。
10人から20人参加の会議室での利用をお考えならばこちらの商品がオススメです。
在庫も豊富ですので多数の導入にも対応可能です。
HDX8000(多地点機能内蔵)
- 4拠点での同時会議開催
- マイクを3個まで追加可能
4拠点接続での会議を開催可能な「多地点接続機能」を内蔵しています。こちらを親機として他の3拠点を接続して会議をします。
3拠点以上つないで手軽に会議をしたいという場合には簡単に実現できる本機を1台導入するのがお勧めです。他の拠点には多地点接続機能はなくても大丈夫です。
また、HDX8000にはアナログ電話回線を接続することができ、固定電話・携帯電話からの参加が可能です。
マイクも3台まで拡張可能なので広めの会議室にも十分対応できます。
HDX6000
- 小会議室に最適なエントリーモデル
- モニタとHDMIケーブルで接続
HDXシリーズのエントリーモデルです。 エントリーモデルとはいっても基本機能については他のモデルと遜色ありません。
モニタとの接続も本機種のみHDMIケーブルなので、手間がかからないのもメリットです。
ただし接続可能なマイクが1個だけなので参加者が10名を超えるような広い会議室では上位機種を選んでマイクを追加することをお勧めします。
HDX7000(多地点機能内蔵)
- 4拠点での同時会議開催
- マイクを2個まで追加可能
HDX8000の「多地点機能内蔵」モデルと同様に4拠点接続での会議を開催可能な「多地点接続機能」を内蔵しています。 HDX8000に比べると4拠点で会議した場合の画質が少し劣りますが機能的にはほぼ同等で価格も少しお安めです。
マイクも2台まで拡張可能なので広めの会議室にも十分対応できます。
HDX8000
- カメラを2台接続可能
- マイクを3個まで追加可能
HDX7000とほぼ同等の機能ですが、マイクを3台まで拡張できたり、アナログ電話回線を接続して固定電話や携帯電話との通話も可能です。
これらの機能が必要かも、という場合にはうってつけです。
HDX9000 多地点内蔵(最大8拠点接続!)
HDX9000の「多地点機能内蔵」モデルには8拠点まで接続可能なタイプがあります! 5拠点以上で会議をしたい場合には大変オススメです!
ただし、こちらは2010年以前に発売されたモデルしかなく、入手がなかなか困難です。
常時在庫があるわけではないのでみつけたら即購入か、在庫切れの場合には入荷可能かお問い合わせください。
マイクも4台まで拡張可能なので広めの会議室にも十分対応できます。
モニタ一体タイプ
HDX4000
- モニタ一体型 20インチ
20インチのモニタとセットの商品です。通信回線があればすぐに利用可能です。 持ち運んでの利用も可能です。
カメラは固定カメラのため大人数での利用には適しません。少人数でのご利用をオススメします。
HDX4500
- モニタ一体型 24インチ
24インチのモニタとセットの商品です。通信回線があればすぐに利用可能です。 持ち運んでの利用も可能です。(ただし、移動はちょっと厳しい)
カメラは固定カメラのため大人数での利用には適しません。少人数でのご利用をオススメします。