Polycom Groupシリーズの選び方
RealPresense GroupシリーズはPolycom社の現行モデルのテレビ会議ラインナップで、 2012年Group300/Group500/Group700が発売され、Group300の後継として2015年にGroup310が発売されました。
当初はISDN回線に対応している前ラインナップのHDXシリーズとの併売となっていましたが、2016年にHDXシリーズが販売終了となり、Groupシリーズのみが購入可能です。
最近は中古品での流通も増えてきたため、割安な価格で現行品の利用ができます。
どれを選んだらよいのでしょうか?
ラインナップからどれを選んだらよいかわかりにくいかもしれません。
おおまかな特徴と選択のポイントをご案内します。
システム
主に拡張性によってモデルが分かれています。
Group700 | Group500 | Group310 | Group300 | |
---|---|---|---|---|
主な対象 | 広い会議室 7拠点〜8拠点会議 |
広い会議室 多地点会議機能 |
中程度の会議室 | 中程度の会議室 |
接続可能な マイク数 |
4 | 4 | 2 | 1 |
接続可能な カメラ数 |
2 | 1 | 1 | 1 |
資料共有機能 | RGBもしくはHDMIでPCを接続して送信 | RGBもしくはHDMIでPCを接続して送信 | RGBもしくはHDMIでPCを接続して送信 | PCのソフトウェア(People+ContentIP)を利用して送信 |
デュアルモニター | ○(3台可能) | ○ | △(オプション) | △(オプション) |
多地点機能 (オプション) |
最大8拠点 | 最大6拠点 | ― | ― |
カメラおよびマイク
- 12倍もしくは4倍のPTZ(首振り/ズーム)カメラと外付けのマイクの組み合わせ
→小〜大会議室 - デジタルズーム2倍カメラ(マイク内蔵)の利用(小会議室向け)
オプションの有無は?
多地点内蔵オプション
標準のモデルは1対1での接続の機能しかないため、3拠点以上の拠点で会議をする場合には多地点接続のための機能が必要になります。
多拠点を接続するための専用の機器もありますが、HDXシリーズの多地点機能オプションを追加すると6拠点(Group500)から8拠点(Group700)の会議を実施することができます。
この機能は参加しているうちの1台にオプションが入っていればいいので、お手軽に利用できます。
Skype for business接続オプション
Microsoft社のコミュニケーションツールであるSkype for businessの会議に接続して行けるソフトウェアオプションがあります。
Groupシリーズ本体にこのオプションを追加するとSkype for businessの会議に参加することができます。
Groupシリーズラインナップ一気紹介
Group 310 EagleEyeIV 4倍カメラモデル
- シンプルかつパワフルなエントリーモデル
- マイクを2個まで追加可能
Groupシリーズのエントリーモデルです。
4倍ズーム、電動パン・チルト対応のEagleEye IV 4倍ズームカメラがセットに。
マイクも標準で1個、追加で更に1個利用可能で、中規模な会議室でも十分に対応可能です。
資料共有用の端子もついており、パソコンの画面を共有しながらの会議も簡単に行えます。
Group500(多地点機能内蔵) EagleEyeIV 12倍カメラモデル
- 6拠点での同時会議開催
- マイクを4個まで追加可能
6拠点接続での会議を開催可能な「多地点接続機能」を内蔵しています。こちらを親機として他の5拠点を接続して会議をします。
3拠点以上つないで手軽に会議をしたいという場合には簡単に実現できる本機を1台導入するのがお勧めです。他の拠点には多地点接続機能はなくても大丈夫です。
マイクも4台まで拡張可能なので広めの会議室にも十分対応できます。
テレビ会議の映像と共有しているPCの映像を2画面で表示する機能も標準装備です。
Group300 EagleEye Acousticモデル
- 小会議室に最適な最廉価モデル
- マイク内蔵カメラ利用
Groupシリーズでの最廉価のモデルです。Group300は資料共有で利用する際のPC用のコネクタがついていないこともあり、Group310にモデル変更となりました。
しかし、資料共有は主に受信して利用する場合にはその他の機能はGroup310と同じであるため、おトクといえます!
マイク内蔵で、カメラもズーム・パン・チルトは基本的に行えないため、少ない人数が参加する拠点におすすめです。
Group700(多地点機能内蔵) EagleEyeIV 12倍カメラモデル
- 8拠点での同時会議開催
- マイクを4個まで追加可能
- カメラも2台接続可能
Polycom Groupシリーズのハイエンド機です。
多地点接続のオプションにより、最大8拠点での会議の開催が可能です。
マイクやカメラの拡張も十分可能で、大きな会議室や役員会議などに最適です。
Group500 EagleEyeIV 12倍カメラモデル
- マイクを4個まで追加可能
- 会議の映像と資料を2画面で表示可能
テレビ会議の映像と共有しているPCの映像を2画面で表示する機能が標準装備です。
会議映像は大型テレビに映し出し、資料はプロジェクタに表示するなどの利用法に最適です。
マイクも4台まで拡張可能なので広めの会議室にも十分対応できます。
Group310 EagleEye Acousticモデル
- 小会議室に最適な廉価モデル
- マイク内蔵カメラ利用
Group310は資料共有で利用する際のPC用のコネクタがついているのでPC画面を相手に見せながら会議をするのがとてもスムーズです。
マイク内蔵カメラは少人数が参加の会議であれば必要十分な性能を発揮しますので、小規模会議室向けのコストパフォーマンスの優れたモデルと言えます。